用語辞典

1.ユニフォーム
スポーツ、特に団体競技においてチームとして統一性を持った服装のことである。ユニフォームには、チーム名、選手名、背番号のほか、スポンサー企業のロゴなどがプリントされている。
2. ドライクリーニング
洗剤を溶かした水の代わりに工業ガソリンなどの有機溶剤を使って洗濯することをいう。水を使って行う洗濯に比べ、あぶら(油脂系)汚れをよく落とし、また衣類の伸縮が生じにくいという利点を持つ。一方、汗などの水溶性の汚れは落ちにくく、また物によっては色落ちしたり、素材自体を傷めたりすることがあるため、使用する際にはドライクリーニングが可能な素材なのかどうかをよく注意する必要がある。
3.リネンサプライ
事業所等で使用される各種繊維製品(シーツ・タオル、ナプキン・テーブルクロス、白衣・事務服・作業服、おしぼり・オムツ等一般にリサイクルして使用されている品物)を、提供元である業者が、使用者のニーズに応じて物品を準備調達して、使用者に有償で貸し出し、使用によって汚れたりして再使用できない状態の品物を回収し、洗濯や補修等のメンテナンスを実施して使用に適した状態に復したうえで、また貸し出すというサイクルのサービスを、繰り返し行うことを仕事としたものを総称してリネンサプライと言う。
4. ポリエステル
多価カルボン酸(ジカルボン酸)とポリアルコール(ジオール)との重縮合体である。ポリアルコール(アルコール性の官能基 -OH を複数有する化合物)と、多価カルボン酸(カルボン酸官能基 -COOH を複数有する化合物)を反応(脱水縮合)させて作ることを基本とする。中でも最も多く生産されているものはテレフタル酸とエチレングリコールから製造されるポリエチレンテレフタレート(PET)である。
5.ケミカルリサイクル
廃プラスチックを科学的に分解する等して、化学原料に再生する手法です。
(例)高炉原料化、コークス炉化学原料化、ガス化、油化、原料モノマー化。
6.サーマルリサイクル
廃プラスチックを焼却して、熱エネルギーを回収したり固形燃料にする方法です。
(例)固形燃料化、セメント原燃料化、廃棄物発電、熱利用焼却。
7.RFID
Radio Frequency IDentificationの略。ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指す。 従来のRFタグは、複数の電子素子が乗った回路基板で構成されていたが、近年、小さなワンチップのIC (集積回路)で実現できるようになってきた。 これはICタグと呼ばれ、そのサイズからゴマ粒チップと呼ばれることもある。
8.レンタルユニフォーム リメイク
ボタンが取れたり、ユニフォームが綻んだりした際に、メンテナンス修理をおこなうこと。ユニフォーム修繕作業。
9.二層構造糸
2層構造糸とは、芯になる糸のまわりを別の繊維でつつんだような糸のことを指し、ユニフォームでは芯をポリエステル、その表面を綿で覆ったものを指す事が多い。綿100%に比べ耐久性、速乾性が向上する。
10.三層構造糸
3層構造糸とは、2層構造糸のさらにその外側をまた別の繊維でつつんだ糸を指し、ユニフォームでは芯をポリエステル、中間層をT/C、最外層を綿で覆った糸を指すことが多い。綿100%に比べ耐久性、速乾性が向上する。
11.HACCP
髪の毛などの体毛やユニフォームから脱落した毛玉・糸くず・ボタン等異物混入をはじめとする、食品における危害の発生を予防する管理システムのこと。食品工場向け白衣でHACCP対応ユニフォームが求められている。
12.防汚加工
繊維製品にしみや汚れを付きにくくしたり,汚れたものを洗濯で除去しやすくするための加工。繊維の種類,汚れの種類,付着を防ぐか除去に重点をおくかの違いにより,防汚の方法が異なる。ワックス,シリコーンなどの撥水(はつすい)加工剤で処理すると親水性の汚れが,またスコッチガードのように有機フッ素系撥油加工剤で処理すると親水性および油性の汚れが,付着しにくくなる。疎水性の合成繊維は静電気を帯びやすく乾性の汚れが付きやすいので,繊維表面を親水化する帯電防止加工が汚れの防止に有効である。
13.撥水撥油加工
表面張力の特性で空気や熱を通し、水や油のみを遮断する加工のこと。防水とは異なり、空気を通すため蒸れることがない。また、撥水加工をするメリットとして,衣類が長持ちする、汚れがつきにくい等がある。
14.抗菌、制菌加工
繊維上の皮膚常在菌や有害細菌が増殖しないレベルに抑制すること。繊維製品は(社)繊維評価技術協議会が、「使用する加工剤と製品」の両面から安全性と性能を評価する試験を実施し、2つの要件をクリアした製品にSEKマークを認証している。
15.制電性(導電性)、帯電防止
繊維を形成する高分子化合物はふつう絶縁体であるが,とくに導電性をもたせた繊維を制電性(導電性)繊維という。石油化学工場における静電気による火災の防止,あるいは医薬品工業,精密電子工業におけるほこりの付着や放電の防止のために利用されている。
16.ストレッチ
伸縮性に富んだ素材。主に、ポリウレタン弾性繊維が含まれるパワーネットやサテンネットなどの素材をいう。ゴムのように伸縮する性質があり着心地がいい反面、寿命が短いという短所があり、製造後1~3年で表面がはがれたり、ひび割れたり、変色したりすることがある。クリーニング時のタンブラー乾燥や高温のアイロンはさらに劣化をすすめ、トラブルを起こしやすい。
17.難燃素材
二種があり、一つはポリクラール繊維(興人のコーデラン)、アクリル系繊維(カネカのカネカロン)、ポリ塩化ビニールなどのように繊維自体が難燃の性質を持っているもの、もう一つはポリエステルなどの普遍的な繊維を製造するときに難燃剤を混入して難燃性を付与するものである。これには難燃ポリエステル、難燃ポリノジックなどがある。用途は、ホテル、旅館、ホール、劇場などの不特定多数の人が集まるところのカーテンなどのインテリア商品や寝具、ベビー服とその用品、老人用衣料などがある。天然繊維の中では羊毛が比較的燃えにくい性質がある。なお不燃性繊維としてはガラス繊維がある。
18.ホームクリーニング
家庭用洗剤や家庭用洗濯機の高機能化が進み、ドライマークの付いた商品に水を使用する家庭用洗濯機でも洗えるように開発されたのが、ドライコースである。一般的に、中性洗剤を用いて機械力を極力与えず、水で優しく洗うことを意味している。
19.エコ素材
従来はエコ素材と言えば栽培時に農薬や化学肥料を使用しない、オーガニックコットンが主流であったが、今では化学繊維の中でも環境への影響を低く抑えた、再生繊維系素材や生分解不可能でもリサイクルできるポリエステルやナイロン、それに、環境に配慮した染色・加工を施している化学繊維などもある。
20.形態安定
主に綿製品の防縮、防しわ、ノーアイロンなどの便利性を保持するために開発された加工のこと。液体アンモニア加工、VP加工、ミラクルケア、SSP加工などがある。
21.漂白剤(塩素、次亜塩素酸ナトリウム)
繊維に含まれる色素を除去するもの。酸化漂白剤と還元漂白剤がある。前者は漂白作用が強く、利用度が高いが繊維によっては傷めることもある。後者は漂白作用は弱く、利用範囲は狭い。酸化漂白剤には、塩素化合物として1.さらし粉(次亜塩素酸カルシウムと塩化カルシウムが主成分で綿、麻、レーヨンが対象)2.次亜塩素酸ソーダ(綿、麻、レーヨン、ポリエステル、アクリル、アセテートが対象)過酸化物としては過酸化水素(毛、絹、セルロース繊維が対象、繊維をあまり傷めない)などがある。
還元漂白剤としてはハイドロサルファイトがあり、これは家庭用として最もよく利用されるもので、毛、絹をはじめほとんどの繊維が対象になり、常温から40℃ぐらいの温度で漂白できる。
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